元駐豪大使が明かす豪州の時給 日本1000円の裏で「2000円、3000円」

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前駐オーストラリア大使の山上信吾氏が18日、YouTubeでシドニーとメルボルンの違いを解説。海とコーヒー、直行便、時給と物価まで語った。

元駐豪大使が明かす豪州の時給 日本1000円の裏で「2000円、3000円」

前駐オーストラリア特命全権大使の山上信吾氏が18日、自身のYouTubeチャンネル「外交官チャンネル〜山上信吾10minutes〜」を更新した。「シドニーvsメルボルン、行くならどっち?」と題し、在任中に足を運んだ二大都市の違いを語った。

山上氏は2020年から2023年まで駐オーストラリア特命全権大使を務めた。外務省では国際情報統括官、経済局長などを歴任している。

首都キャンベラが生まれた「熾烈な争い」

山上氏は両都市の関係を『二都物語』になぞらえた。ニューヨークとボストン、LAとサンフランシスコ、東京と大阪を例に挙げ、「どの国でも、ま、ライバル関係にある町ってあるじゃないですか」と切り出す。

周辺を含めた人口はいずれも500万人規模で「大体同じようなサイズ」。首都選定でも両都市が激しく争い、結局は中間地点に人工都市キャンベラが作られた経緯を紹介した。

自身は2年半の在任中、シドニーへ「30回以上」、メルボルンへも「15回ぐらい」足を運んだという。

売りは「海」と「コーヒーキャピタル」

シドニーの売りは海だと明言した。シドニーハーバー、オペラハウス、ハーバーブリッジを挙げ、ボンダイビーチなど周辺のビーチについて「サーフィンが十分できるような立派な波が来るんですね」と語った。

一方のメルボルンは市街が広く展開しているという。「高速道路1つ取ってもね、メルボルンに行くと片側6車線とかで」「アメリカみたいな感じです」。緑も多く、街並みにはイギリス的な情緒が残ると説明した。

食は「両方とも美味しいです」と即答。「オーストラリアの食生活っていうのはめちゃくちゃクオリティ高いと思います」とし、理由に移民の世代の若さを挙げた。イタリアやギリシャから来たばかりの一世・二世が多く、「出身国の料理を忠実に持ってきてる」「ローカライズされてないと」。メルボルンは「コーヒーキャピタル」と呼ばれ、「この人たちはね、メルボルンのコーヒーが世界一だと思ってる」。豪州独特のフラットホワイトにも触れた。

時給2000円、3000円 ただし物価は

アクセス面では、現在は両都市とも日本から直行便が飛び、時差は1〜2時間で「時差ボケがない」。両都市間は約870キロで、感覚としては東京と広島ほど。飛行機で1時間半、車では9時間かかる現状に触れ、新幹線があれば「3時間ちょっとで繋がるでしょう」と持論を述べた。

経済面では、1人当たりGDPが日本の1.4〜1.5倍だとしてワーキングホリデー人気に言及。日本が最低賃金1000円と言っている時に、現地では時給2000円、3000円も稼げると語った。ただし「ただ物価高いですよ、もちろん」と付け加え、「ただ稼げるものは稼げるという面はありますね」とまとめた。

気候は、より南のメルボルンの方が冬は冷えるが、シドニーなら薄いコートで十分。日本が猛暑の時期に豪州は冬で、しかもそう寒くない。暑さと湿気から逃れることを「一つの生活の知恵としてお勧めしたい」と語った。

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