プロゲーマー梅原大吾、今のオタクに一言 ゲーセンの常連に「憧れた」
プロゲーマー梅原大吾が公認切り抜きチャンネルの動画で、昔のゲームセンターにいた「濃いオタク」について語った。リュックにポスター、バンダナ、指抜きグローブ。「なんて面白い世界なんだろう」と憧れた理由とは。
日本初のプロゲーマーとして知られる梅原大吾が、公認切り抜きチャンネル「【公認】ウメツー【ウメハラ, 梅原大吾】切り抜き」で8月28日に公開された動画に登場し、かつてゲームセンターに集まっていた「濃いオタク」について語った。概要欄によると素材は8月16日のTwitch配信のアーカイブで、同チャンネルは梅原のマネージメントオフィスから公認を得て運営されている。
梅原は2010年に米国企業とプロ契約を結び、同年には賞金獲得歴の長さでギネス世界記録に認定されている。
リュック、バンダナ、指抜きグローブ
梅原はまず「濃いオタクってもうあんまりいないのかな」と切り出し、「俺の生活にはいないっていうか見ないからわかんねえけど」と前置きした。
記憶にあるオタク像として挙げたのは、リュックから飛び出したポスター、バンダナ、チェックのシャツ。変なところで急に大声を出す様子も再現し、「急に盛り上がるのがオタクです」と説明した。「あ、指抜きグローブもしてたね」と細部まで思い出していた。
実際にそうした人々を見たのは、通信対戦や対戦台がなく、隣り合った台でプレイしていた時代のゲームセンターだ。常連が固まって話しているため会話は自然と耳に入り、その中身は「すごいのよ」。大会を見に行った時のことは「めちゃくちゃ面白かったね」と振り返り、ゲームが分からないのにどうでもいい場所で延々と盛り上がる姿に「なんて面白い世界なんだろうって憧れた覚えはあるな」と語った。
「一般社会の嘘臭さったらないのよね」
憧れた理由は、当時の一般社会との対比だった。流行のドラマや音楽をみんなが揃って好きだと言う空気に、当時の梅原は「嘘つけよみたいな」と感じていたという。「比べるとやっぱり一般社会の嘘臭さったらないのよね」。
一方、ゲームセンターの常連からは「僕はこれが好きですっていうのがもう疑いようがなく伝わってくる」。「いや、もちろん馬鹿にされてるよ」と当時の空気にも触れながら、「人にどう思われてもいいってさ本当に素晴らしいと思う」と言い切った。
梅原自身は、正直な気持ちを口にすれば浮くと分かっていた。「俺はこれが好きだって言う勇気がなかった」と明かし、だからこそ「堂々と態度に出してる彼らは本当にかっこいい」と持ち上げる。そのうえで「ただ臭い。野良犬ぐらい臭い」と落とした。
「まずバンダナはしろよって話」
番組内では、アニメやゲームに少し触れただけで「オタク」を名乗れる時代になり、今ではむしろステータスだという話も出た。
梅原の返しは、オタクを名乗るなら「まずバンダナはしろよって話」。ポスターはリュックに直し、匂いも通わせて、という要求水準である。
ファッション誌のような手本がないのに装いが似通っていたことは不思議がり、「どこにもお手本がないはずっていうか」と首をひねった。バンダナは『電車男』の影響かという話題も出たが、梅原は「俺が知ってるその人たちは電車男の前だからね」と、自身の記憶がブーム以前の風景であることを説明した。指抜きグローブについては、ヒーロー番組の影響を指摘する声に「なるほどね」と応じる場面もあった。