来日17年の韓国人経営者 「帰りたくても帰れない」

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YouTuberパクくんが12日に公開した動画に、日韓結婚相談所を営む来日17年の韓国出身男性が出演。「帰りたくても帰れない現実がある」と語った理由とは。

来日17年の韓国人経営者 「帰りたくても帰れない」

東京大大学院で研究を続ける韓国出身のYouTuber・パクくんが12日、自身のチャンネル「パクくんの日本生活」を更新した。ゲストには韓国人男性と日本人女性をつなぐ日韓結婚相談所を営む韓国出身の男性を招き、来日の経緯と「帰りたくても帰れない」という現在の心境を聞いた。

新大久保に事務所 入会には犯罪経歴の証明も

男性は2009年に来日し、現在17年目。韓国での生活は23年ほどだという。事務所は世田谷区内から新大久保へ移転した。

最初の就職先は福岡のホテルだった。「すごく楽しくて」と振り返る一方、給与面から上京し、韓国人社長の会社で貿易を経験。コロナ禍で対面営業ができなくなったのを機に独立した。ネット通販の物販事業を経て、結婚相談所にたどり着いたという。始めた動機は「私の友人ですね、友達が結婚ができてなくて」という身近な話からだった。

加盟する相談所間で会員データベースを共有しているといい、紹介可能な会員は「約10万人ぐらいおります」と説明した。同社では独身・収入・在職の証明に加え、韓国人男性に犯罪経歴と健康診断の証明を求めているという。ドラマのような相手像を期待する会員には、お見合い後に「人として見ていただけませんか」と一言添える。それは韓国人男性側も同じだとした。

成婚した会員は「大体約20人ぐらい」で、1年半ほど経ってから連絡を取っても「今のところ別れましたという声は聞いてないです」という。

「生活の基盤が全て日本にある」

そのうえで本題を切り出した。「帰りたくても帰れない現実があるんです」。事務所の家賃、4人ほどのスタッフの給与、子ども、犬、家――「生活の基盤が全て日本にあるので」、韓国に数日滞在するだけで日本のことが心配になるという。今すぐ帰国を決めても、事業と従業員、資金の整理だけで半年はかかると見積もった。

日本に居続ける理由として挙げたのは価値観だった。韓国は「大体年齢ごとにやらなきゃいけない基準があるんですよ」。対して日本には「そういう比べる文化というかこういう基準がないんですね」といい、「日本にいると居心地がいいんです」と語った。

震災でも帰らず「帰ったら何も残ってない」

原点は東日本大震災だった。当時は大学生で、家族から大学をやめて帰国するよう言われたが応じなかった。「帰ったら何も残ってないんですよ」。周囲には帰国する韓国人留学生もいたが、踏ん張ったと語る。当時の報道のあり方については、どこの報道かは明示しないまま「伝え方がひどかったです」と述べ、原発事故の映像が繰り返し流されたことに言及した。

日韓の結婚相談所という業態には偏見を含むコメントも届くというが、若い世代の意識は変わってきていると受け止めている。「とにかく日本と韓国が仲良くしてほしいです。それが唯一の願いです」と語った。

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