「もうゾンビタウン」アメリカで薬物使用者が捕まらないのはなぜか ニック兄さん×アイクぬわら対談

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2026年7月14日公開の「ニック兄さん and高桑」で、超新塾アイクぬわらを迎え米国の薬物問題を議論。シアトルの現状や厳罰の反動をめぐる発言を振り返る。

「もうゾンビタウン」アメリカで薬物使用者が捕まらないのはなぜか 超新塾アイクぬわらを迎えたYouTube対談

お笑い芸人ニックと高桑が運営するYouTubeチャンネル「ニック兄さん and高桑」が2026年7月14日に公開した動画「アメリカの薬×中毒、なぜ捕まらない?」。ゲストに同期だというお笑いグループ・超新塾のアイクぬわらを迎え、米国の薬物問題をテーマに語り合う回だ。冒頭では「今日は真面目ですね」と笑いが起きたものの、話題は終始重い。番組内で語られた内容を振り返る。

クイズ形式で始まった「なぜ捕まらないのか」

動画は「なんでアメリカ人は薬をやっても捕まらないのか」というクイズ形式で始まる。「もっと大きな事件が起きるから」「税金が増えるから」といった答えが飛び交うが、番組で示された理由は制度論ではなく、単純な規模の問題だった。当局側に諦めがあるとの見方も語られている。あわせて西海岸のカリフォルニア州やワシントン州の名が挙がり、地域によって扱いが大きく異なるとの説明も出た。

その規模感の根拠として挙げられたのが死者数だ。「2024年に8万人がオーバードーズで亡くなりました」との発言があり、スタジオからは「日本はありえない」との声が上がった。米疾病対策センター(CDC)の暫定統計でも、2024年の米国の薬物過剰摂取による死者は約8万人と推計されており、前年からは大幅に減少したと報告されている。番組では合成オピオイドのフェンタニルを「ゾンビドラッグ」と呼ぶ場面もあった。

シアトルは「もうゾンビタウン」

ワシントン州シアトルの現状については、「結構ね、もうゾンビタウン」「マジで終わってると思って」と容赦のない言葉が並んだ。「普通にお昼で、普通に道の中でやる」と、路上での使用が日常化しているとの描写もある。政府が安全に使用できる場所を提供する施設についても、「圧倒的に効果がないの。本当に逆効果。そこら辺に住んでるみんな、めっちゃ怒ってんの」と、番組では否定的な見方が示された。

厳罰の反動としての「緩さ」

興味深いのは、この「緩さ」が単なる失政ではなく、過去の反動として説明された点だ。番組では、1980〜90年代に軽微な薬物事案でも黒人の若者が長期収監され、かえって事態が悪化したとの指摘が出た。3回の犯罪で終身刑となる制度にも触れ、大したことのない罪で服役した若者が多かったと振り返っている。

これに対し「万引き3回で終身刑って全然ありだと思うよ。普通の人は万引きをしないんだから」との声が出る一方で、「もちろんみんな自己責任を持つべきだと思うけど、環境が悪すぎてやっぱりアンフェアなの」との反論も上がった。厳罰への反省が「罰より回復を」へ振れ、その結果として現在の状況がある——という見立てである。

「やることがない地域は、みんな薬やる」

日本との差にも話は及んだ。番組では、日本にはカラオケなどのアクティビティがあると母親から聞かされてきたという話が出て、「アメリカは本当にやることがない地域、みんな薬やるの」との言葉が続く。日本の田舎なら酒ではないか、というやり取りで場が少しだけ緩む一方、出演者からは薬物で亡くなった知人が複数いるとの打ち明け話も出て、話題の重さがあらためて浮かんだ。

終盤には「子どもたちにああいう文化に触れてほしくない」との発言も。対策を問われた答えは「厳しくするしかないかもね」で一致していた。

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