還暦目前・プロ42年目の三浦知良、新Jリーグ開幕CMで明かした現役続行の”純度”「今も1年目と同じ気持ち」
元日本代表FW・三浦知良が7月21日公開の明治安田Jリーグ新開幕CMに出演。還暦を迎えるプロ42年目のシーズンへ、インタビューで語った現役続行の思いを紹介する。
元日本代表FWで、J3・福島ユナイテッドFCに所属する三浦知良が7月21日、明治安田Jリーグの新テレビCM『明治安田Jリーグ新開幕』篇に出演した。同映像はORICON NEWSの公式YouTubeチャンネルで同日公開され、8月7日に新開幕する明治安田Jリーグを告知するCM本編に加え、三浦本人のインタビュー映像が収録されている。
CMは「日本代表としての誇り、魂みたいなものは向こうに置いてきた」という三浦の言葉から始まる。1998年、あの日の一節だ。ナレーションは「あれから28年、彼はまだ戦い続けている」と、静かに現在へとつなぐ。
「自分自身に矢印を向けられた」
三浦は静岡市出身。10代で単身ブラジルへ渡ってプロ契約を結び、日本人選手のブラジル挑戦の先駆けとなった。帰国後はヴェルディ川崎(読売クラブ)で頭角を現し、1994年にはイタリア・セリエAのジェノアへ移籍。その後もヴィッセル神戸、横浜FCなど数多くのクラブでキャリアを重ねてきた。現在は5年ぶりのJリーグ復帰となるJ3・福島ユナイテッドFCに所属し、還暦を迎えるシーズンも現役を続ける。
インタビューで三浦は、決断の連続だった長いキャリアを振り返り「自分自身で全て決めてきましたし、自分で全て覚悟を持ってやってきたから、自分自身に矢印を向けられたんじゃないかな」と語った。その原点には「日本でサッカーというものを根付かせていきたい、サッカー文化を作っていきたいっていう強い野望」があったという。文化を作る、と本気で言い切れる現役選手はそう多くない。
「純粋にうまくなりたい」
還暦を目前にしても、その言葉は驚くほどまっすぐだ。「今でもうまくなりたいと思って毎日やってます」「若い選手が活躍してるのを見て、自分もああいう風にプレイして活躍したいっていう思いがやっぱりある」。飾らず「純粋にうまくなりたいっていう気持ちでずっとやってます」と繰り返す。過去の自分に一言かけるとしたら、との問いには「もっと欲に、もっと真面目にお前がやっててくれたら、今もっとうまいのに、と言うかもしれない」とも語った。
その道のりが順風満帆でなかったことも率直に認める。「試合に出れないことが多かったし、練習で屈辱を味わうこともあった」。それでも――と続けた言葉に、キングの純度が凝縮されていた。「あの1年目と今もまだ同じ気持ちがあるんですよ」。デビュー当時の飢餓感が、還暦を迎えようとする今も、そのまま湧き上がってくるのだという。
そして次のシーズンへ向け「自分の中では、僕の力で3ポイント取れたっていう実感がない」とし、「次の2026-27年シーズンは、自分の力でゴールだったりアシストだったり、チームに還元できるようなプレイをしたい」と力を込めた。明治安田Jリーグは8月7日に新開幕する。プロ42年目、そして還暦のシーズン。カズの言葉からは、記録づくりではなく「活躍したい」という現役選手そのものの欲が、なお強く伝わってきた。