1人で10〜20部屋買う「タワマンコレクター」 さらば青春の光も驚き
『強欲不動産』著者の吉松こころ氏が、13日公開のさらば青春の光の番組に出演した。1人で10〜20部屋を買う「タワマンコレクター」や、香港の富裕層が日本の不動産を買う背景を語った。
『強欲不動産 令和バブルの熱源に迫る』(文藝春秋)の著者・吉松こころ氏が、13日公開のYouTube「さらば青春のテレビ大阪チャンネル」の動画に出演した。お笑いコンビ「さらば青春の光」を前に、1人でタワーマンションを何部屋も買い集める「タワマンコレクター」の存在を明かした。
湾岸で「10部屋とか20部屋」
吉松氏は東京の不動産価格が上がる理由として、限られた土地の奪い合いと、建築費や人件費の上昇を挙げた。そのうえで買い手が急増しており、中には1人で「10部屋とか20部屋買う」人がいると続けた。
吉松氏は、晴海フラッグで10部屋を買う例を挙げた。狙われるのは芝浦、豊洲、晴海、築地などの湾岸エリアだ。世界中の人が名前を知っていて値崩れしにくい物件に人気が集まると説明した。
株高とビットコインで得た資金の行き先
買い手の顔ぶれについて、吉松氏は2021年から24年にかけての株高やビットコインの急騰で、短期間に大金を手にした人たちを挙げた。現金で持ち続ける不利を「インフレしてると来年もこの1億円が同じ価値とは限らない」と指摘した。
現金のままでは税金もかかるため、家賃収入があり値上がりも見込める不動産に替えておくのだという。購入後すぐに上乗せして売る転売目的の買い手が増えたことも、価格を押し上げた理由の一つに挙げた。
吉松氏が紹介した値上がりの例は、完成前に2億5800万円で売り出された物件だ。完成後には8億8000万円で売却されたという。差額は6億円を超える。
桁違いの資金は香港から
ハワイの別荘を買う日本人とは感覚が違うのか、との問いには、自身が会った買い手の感覚として、国内の資産を国外に逃がしたい、「分散させておきたいとか」という考えを挙げた。情勢が変わったときの逃げ場所として持っておく人もいると明かした。
海外勢のなかで桁違いの資金を持ち込んでいるのは、中国本土よりも香港の富裕層だったと吉松氏は語った。
円安に加えて日本の建物はメンテナンスが行き届いており、世界から見れば「激安と言えるぐらい」だという。
年間960人に会う取材量
吉松氏は業界新聞社を経て自身の会社を立ち上げ、大家や不動産投資家、地主向けの雑誌を作っている。不動産業界の取材歴は20年以上で、著書のために国内外28地域を回った。
1日に3〜4人、年間では960人ほどの大家や投資家に会うと明かした。
吉松氏は中国人の購入者にも数多く取材しており、著書では取材相手を「全員実名で書いて」いるという。