元ヤクルト宮本慎也 落合博満「お前サード分かってねえな」で開眼
元ヤクルト宮本慎也氏が岡崎郁氏のYouTubeに出演。落合博満氏の一言から三塁守備をつかんでいった過程や、滝澤夏央・宗山塁への期待、ゴロを打たない右打ちのコツを語った。
元ヤクルトの宮本慎也氏(55)が、15日公開の元巨人・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】」の動画に出演した。遊撃手から三塁手に転向した際、落合博満氏の一言をきっかけに三塁守備をつかんでいった過程を明かした。
宮本氏はPL学園高、同志社大、プリンスホテルを経てヤクルトに入団し、2013年まで在籍した。通算2000安打を達成し、遊撃と三塁の両方でゴールデングラブ賞を受賞している。
落合氏に「お前サード分かってねえな」
三塁への転向は、高田繁監督が就任してから告げられた。宮本氏は「できたらショートやりたいなと思ってた」が、監督の判断として受け入れたという。起用の理由は「僕を外したかったんだと思います」と笑わせ、「若い選手を使いたかったんだとは思うんですけどね」と付け加えた。
遊撃の経験があればこなせると考えていたが、三塁は「打球が難しかったです」。打球に合わせる時間がなく、左打者の切れていく打球には体が行き過ぎてしまったという。
当時中日の監督だった落合氏からは、オールスターなどの機会に「お前サード分かってねえな」と言われた。教えを請うと「向く方向をまず考えろ」と返され、「ちゃんとバッターに合わせろ」とも言われたという。
遊撃や二塁を守ってきた選手は三塁で反応が早すぎるため、一歩遅らせるようにとも教わった。この助言の主について、宮本氏は落合氏ではなかったと言い直している。反応を遅らせたことで「逆シングルで全然取れるようになった」と明かし、本当に慣れるまで「3年かかりました」と振り返った。
三塁ではシーズンの失策が1つだった年もある。その1個は「ヒットにしてくれみたいなエラー」だったという。
今の内野手へ「エラーつくように守って」
現役の遊撃手で誰が一番うまいかを岡崎氏に問われると、宮本氏は「すごい期待したいのは滝沢かな」と西武・滝澤夏央の名を挙げ、「スローイングがいいですよね」と送球を評価した。楽天・宗山塁については、初めて見たときに「5年に1人ぐらいかなっていう感じはした」と語った。
内野手のスライディングキャッチには「あれをやめて欲しいんですよね」と注文をつけた。弾けば安打になる捕り方より、足を使って打球に向かうべきだと説き、「僕はエラーつくように守って欲しいんですよ」と強調した。
右打ちの極意は「強く打たない」
岡崎氏は神宮の三塁側ベンチから宮本氏の打席を背中越しに見て、「ものすごいライトに打つのが分かるんですよね」と感じていたという。コツを問われた宮本氏は、走者一塁で狙っていたのはフライだったと答えた。足が速くないためゴロでは併殺になる。フライならアウト1つで済むからだという。
ボールの内側にバットを入れ、「右足の前ぐらいで打つぐらいの感覚」でゴロを打たないように振っていた。右方向へ強く打とうとするとゴロになるため、「その意識はなかったです」と強く打つことは考えなかったと明かすと、岡崎氏は「今そこすごい肝ですね」と返した。